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2008年11月25日 (火)

俳優 緒形拳

先月、 緒形拳が亡くなった。

好きな俳優だったから、亡くなったとのニュースには驚いた。

若い頃、南伊豆を徒歩で旅行したことがある。岩地温泉の民宿に泊った。

たまたま、その民宿が緒形拳が映画のロケで宿泊した所だった。
彼の暑中見舞いの葉書や年賀状が壁に飾ってあり、
その書体に惹き付けられた。

一言でいうと、飄々とした味わいのある字。
書家としても活躍していたらしい。

私は自分が悪筆なので、字が上手な人はうらやましい。

たまたま、その頃新聞のインタビュー記事も読み、内容は忘れてしまったが、
おそらく、生い立ちや役者としての心意気に感銘したのだろう。

一度、横浜のポルタを歩いているのを見かけたことがある。
地味な感じだったのが、以外だった。

この人の体癖が8種・10種だ。

ガンだということを一切外部に知らせず、死ぬ間際まで、役者として現役でいた
のはすごいことだ。

追い詰められたときに、バシッと覚悟ができるのはねじり系(8種)の特徴だろう。
10種は表舞台に立っていることでエネルギーを発散できるから、最後まで仕事と
いうのも納得できる。
息子の緒形直人が父親のことをあまりに大きな存在で、すごい人だったとか
言っていたが、きっと外に向かっての発言だったからではないかと思ってしまった。

役者としてはすごかったのだろうが、きっと家庭では情けない父親だった
かもしれない。たいてい、10種系の父親は家庭では威厳がないもの。

ちなみに、緒形直人も父親と同じ体癖だ。

あらためて、出演作品を思い浮かべてみると、『鬼畜』、『復讐するは我にあり』
などは強烈だけど、好みの映画じゃない。
どんな重い役ををやっても、存在があまり重くない感じがする。
だから、猥雑でたがのはずれた、浮世絵師を演じた『北斎漫画』の緒形拳が
私は好みだ。

『必殺仕掛け人』の梅安役もいい。闇の世界の住人を演じて飄々として、
悪をこらしめる。

水戸黄門より、ずっと、ずっと好きな番組だったことを思い出した。

きっと、来世でも役者になっていると思う。

心より、ご冥福お祈りします!

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